スタンダード二曲を除く全曲をPhil Sunkelが楽曲提供、全曲アレンジを担当しており、ワンホーンでリリカルなプレイを聴かせる”I"ll Be Seeing You”を始め、四菅フロントで哀愁漂う音色を聴かせる”Muy”や、Allen Eagerのソロも素晴らしい”Metropolitan Blues”、Fruscellaの美しい音色が冴えわたる”His Master"s Voice”、ピアノのBill Trigliaとの掛け合いが素晴らしい”Salt”、”Let"s Play The Blues”等、どれを取っても申し分ない出来映えの曲ばかり。Fruscellaのリリカルな演奏だけで無く、後にジャズを離れ、ティモシー・リアリーのLSD実験に参加した幻のテナーマンAllan Eagerの演奏も聴き物です。
N.Y.出身。歌手Morgana Kingの元夫で、そのリリカルで美しい奏法から『[トランペットの詩人]と称されながらも、69年に42歳と言う若さで他界したTony Fruscellaが残した55年リリースの唯一のリーダー作。Allen Eager、Danny Bank、Chauncey Welschら東海岸の名手達が脇を固めたメランコリックな名盤[Tony Fruscella]の貴重オリジナル盤の出品です。
50年代初頭より、Lester YoungやGerry Mulligan、Stan Getzといった大物ジャズメンのサイドマン当時して活躍しながらも、薬物やアルコール依存症の影響から自身キャリアと人生を棒に振る事になったTony Fruscellaの唯一のアルバム。同じ白人トランペッターのChet Bakerを想わせるメランコリックなトーンが心に染み入る名盤です。
スタンダード二曲を除く全曲をPhil Sunkelが楽曲提供、全曲アレンジを担当しており、ワンホーンでリリカルなプレイを聴かせる”I"ll Be Seeing You”を始め、四菅フロントで哀愁漂う音色を聴かせる”Muy”や、Allen Eagerのソロも素晴らしい”Metropolitan Blues”、Fruscellaの美しい音色が冴えわたる”His Master"s Voice”、ピアノのBill Trigliaとの掛け合いが素晴らしい”Salt”、”Let"s Play The Blues”等、どれを取っても申し分ない出来映えの曲ばかり。Fruscellaのリリカルな演奏だけで無く、後にジャズを離れ、ティモシー・リアリーのLSD実験に参加した幻のテナーマンAllan Eagerの演奏も聴き物です。
大変貴重な当時のオリジナル盤です。近年アナログ盤が重量盤で再発される等、未だ人気の高い名盤中の名盤です。昔は入手とまで言われた幻の一枚で、CD化や再発のおかげで音源自体は手軽に聴けるようになりましたが、未だにオリジナルを探していらっしゃるマニアの方も非常に多いかと思います。ご存知の通り年々高騰している盤で、今後は更に入手困難になるかと思われる一枚です。お探しだった方や興味がある方は是非ご検討下さい。
■リリース情報
Atlantic 1220
USオリジナル盤 モノラル盤
1955年リリース
オリジナルピクチャースリーブ
片面ラミネート
黒銀ラベル
両面深溝あり
マト : C 11341B AT / B 11342 AT
■コンディション
盤 VG+(ややスレ。両サイド共に1曲目から3曲目にかけての浅いニードルマークがあります。A1.と2.でチリ、B1.で軽いチリ、B2.でチリと軽いパチを若干感じますが、然程酷いものではありません。その他は概ね良好で、見た目以上にストレスが無い良好な再生が楽しめる盤です(聴感はVG+~VG++)。レーベルは綺麗な状態。チリに関しては水洗い的のクリーニングやセッティングで改善するかと思います。)
スリーブ VG+(ややスレ、小さな角打ちあります。表側オープンサイドにラミネートの浮きや小さな破れがありますがリペア済み、右下ラミネートに親指先程度の剥離あります。裏側に一部薄汚れあります。これ位のコンディションでも中々出ません。)
此方の商品は現状渡しになります。
基本的に検盤は目視にて行っております。気になる箇所がある場合には試聴しておりますが、全面試聴はしておりませんので、見落とし等が有る場合がございます。また、再生環境等により聴感上で違いがある場合がございます。併せて御了承の程お願い致します。
コンディション等の表記はあくまでも主観的なものです。御参考までにお願い致します。
品である事を御理解の上、NCNRのお取引を御願い申し上げます。
試聴音源は敢えて最悪のセッティングを想定し、簡易ポータブルプレイヤー(ステレオ針)から直接PCに取り込んだWAV音源を使用しております。クリーニングやモノラル針、針圧等でノイズの軽減はありますのでご参考までにどうぞ。(古い音源は順次削除して参りますのでご了承願います。)
(2022年 4月 27日 0時 17分 追加)
ノイズの目立つ箇所の試聴です。参考までにどうぞ。 Salt